日記:クッキーの箱

いつの頃からか、12月に入ったらツマガリのクッキーを買うのが恒例行事になっている。いつも2箱買う。実家のみんなで食べるために1箱、そして、年明けの自分のために1箱。

年に何度か長めの連休はあるし、どの連休も休み明けは総じて気怠いけれど、とりわけ出勤が嫌になるのは年末年始の連休明けだ。クリスマス辺りからの楽しい雰囲気、それを引き継いでの年越し・正月のめでたい雰囲気、それらが1月2日の夜辺りから急激にしぼんでいくあの感じ。他の休みとは比べ物にならない寂しさがある。休み明けに待ち受けているのが年度末の〆切たちで、多忙不可避というのもよくない。どうしたって気が重い、そんな1月を美味しいクッキーに励ましてもらうのだ。

今年のクッキーの箱は特にかわいい。星空を羊が散歩している。ところどころ型押しと金の箔押しがあって、特別な雰囲気だ。中身を食べ終わってもこの箱は取っておこう。箱にかかったピンクのサテンリボンも嬉しい、この手のものにいくつになっても心躍る。箱はまだ開けていない。もうちょっと開ける前のわくわく気分を楽しんでから開けたい。

もう1箱、実家用はシックなデザインのペーパーが使われていて、あちこちが金色に光っている。この箱の中にはクッキーが20袋入っている。みんなツマガリのクッキーが好きなので、この量でも一瞬でなくなる。大体大きめサイズのものから消えていく。次いでナッツ系が人気だ。私はくるみが入ったのが一番好きなので、大人げないけれどそれを真っ先に確保するつもりでいる。