日記:香り薫る

先日届いた白檀の練り香水を使っていると、ちょっとした動きで手首からいい香りが漂う。つけたてよりも、時間が経ってからの香りの方が好きだ。落ち着いた甘い香りがする。練り香水は持続時間が短いと言われているけれど、これは大体4時間くらいはもつから、昼過ぎに1度塗り直せば1日いい香りを楽しむことができる。

香りは気分を底上げしてくれる。今つけている白檀の香りはどことなく高貴な雰囲気がして、私をいつもよりもしとやかにまとめてくれる。バニラやウッディなどの重ための甘い香りが好きなので、春夏よりも秋冬の方が好みの香りを楽しめるから、気温が下がり始めるこの時期はわくわくする。春や夏に香り物をつけるのは難しいと思うのは私だけだろうか? 湿気が高いせいで香りが自分の近くに留まりがちで、酔いそうになる。重たい香りは高い気温のもとではちょっとそぐわない気もする。

もう少し気温が下がったら、バニラの香りの香水を使い始めるつもりだ。2年くらい前から使っているジルスチュアートのもので、バニラとプラリネがガツンと香る。今の時代は好きなものを好きな時に楽しむことも許されているとは思いつつ、私の年齢や雰囲気、なりたいイメージ像、そういったことを総合的に考えるとそろそろこの香りからは卒業の時期かと思われる。この秋冬は惜しまず悔いなく使おう。