日記:ワカサギの唐揚げ

ワカサギの唐揚げ。近所のスーパーのお総菜コーナーのニューフェイスだ。たぶん冬になったから。季節の食材は、食べられるときに食べたい。それに、自分では揚げ物はやらないし、魚の調理は大変だ。材料を買い集めて一人分作るよりもずっと効率的だし、何よりいつも野菜炒めでは飽きる。ここまで理由があれば、お総菜を買うのも当然というもの。言い訳がましいとはどうか言わないでいただきたい。

100グラムいくら、という売り方で、100グラム強のパックを買ってみたら、13尾くらい入っていた。九州でよく見るキビナゴよりも太めで大きく、豆アジよりは細くて小ぶりだ。この手の小魚を食べるとき、頭の方からいただく。尻尾の方から先に口に入れると、頬っぺたの内側を怪我しそうでちょっと怖い。

ワカサギは、癖のない味で美味しい。すいすいと食べていける。何尾か食べていると、卵を持っているワカサギがいた。ラッキー。得した気分。小さいシシャモみたいだ。魚介類の卵はありがたがられる傾向にある気がする。シシャモもそうだし、卵を持っているエビやカニとかも付加価値ありますという顔をしているし、たらこやいくらなんて卵単体で大活躍している。特にこのワカサギは、それを狙ったわけではないから「当たり」な感覚が強くて良い。珍しいものはありがたいし、食べれば美味しい。きっと、サケを捕まえて食べるクマも同じようなことを考えているだろう。丸ごとのお魚を頭からばりばりと食べる私もまた、さながらクマのようだ。