コメダで知る自分の弱体化

先日コメカ*1なるカードをいただいた。これはコメダ珈琲店で使えるプリペイドカードで、チャージ式になっている。なお、使用するにあたって会員登録やカードをアクティブにする手続きなどはいらないという。折角なので、1年ぶりくらいにコメダ珈琲に行った。

食べたことのないものがいいと思って、今回はアイスコーヒーとピザトーストにした。サイドメニューはやめておいた。前回、フィッシュバーガーとポテトとチキンが盛られたバスケットを頼んだところ、想像以上のボリュームで届いてしまい、頑張って食べていると、「チキンがおひとつ足りませんでした」と店員さんが小鉢にチキンをひとつ載せて現れ、細やかなサービスをありがたく思うと同時に、己の胃の空き具合が心配になったのだった。このときはちゃんと全部食べ切ったが、しかし次からは胃袋のキャパに見合ったオーダーをしようと強く思った出来事だった。

昼時で混んでいたので、注文をしてからピザトーストが届くまで少し時間があった。この待ち時間にメニューをめくるのが私は好きだ。メニューを没収されるタイプのお店だと、ちょっと残念に思うくらい。コメダのメニューは、喫茶店らしくコーヒーをはじめとする飲み物が充実している。豆乳ラテとか、紅茶も置いているのか。サンドイッチやカツパンシリーズはいつ見ても美味しそう。ミニチュアのフィギュアにしてデスクに飾りたい。スパゲッティもある。食べたことない。喫茶店ナポリタンってどうしてこうも魅力的なのか。シロノワールの親戚みたいなケーキもある。そもそもシロノワールってケーキなのか? パンなのか? デザートにしては主食級のボリュームがある。

そうこうするうちに、お待ちかねのピザトーストがテーブルに運ばれてきた。

大きい。厚みが長編小説の文庫本くらいある。4枚切り相当くらいの食パンが重なっている時点でも相当なのに、間にたまごペーストがみっしり入っているから、もはや私のあごの可動域では間に合わない。トッピングも、チーズ載せ過ぎたのかしらというくらい気合が入っている。一緒にフォークが届けられたけれど、ナイフもいるのでは? ステーキのごとく一口大に切りたい。だがしかし、ここはかぶりつく! 耳がかりかりに焼かれたパンに、濃厚なチーズ、ピザソースに野菜が乗っかって、そしてまろやかなたまごペースト。美味しくないわけがない。

はじめの半分は、空腹だったこともあって勢いよく食べた。だがもう半分、これが何故だか胃袋にズンとくる。別に夏バテで食べられなくなっているということもないのに。ここしばらくはダイエットを意識して食事量を抑えていたけれど、私の胃袋、どうやら1年前と比べてかなり縮小したらしい。無事完食したものの、半分で十分かも、と思われた。サイドメニューやシロノワールを頼まなかった数十分前の自分に感謝した。

量を食べられなくなることって悲しい。コメダのボリュームがちょっと他とは違うとはいえ、一人前を持て余しかけるなんて少し前なら考えられなかったことだ。食べてエネルギーを得て活動するのに、その第一段階が縮小気味とあっては、生命力が弱くなっていると言っても過言ではない。丸々肥えるつもりはないけれど、ちょっと食事量を増やしてもいいかもと思った。もう少し胃袋のキャパを増やして、次は難なくナポリタンを完食しようではないか。