日記:習字の近況

習字のお題で「竹」と書いている。字面が爽やかだ。しかし画数の少ない文字はバランスが取りにくい。お手本を見ながら書くうちに、右側に比べて左側を小さめに、右側の縦線を左側の縦線よりも長くすると見栄えがいいことがわかった。また、横線は若干右上がりに書く。このとき、左側の線と右側の線がつなぎ合わせると一本の斜め線になるように書くと形が整う。提出は来週、会心の一枚を書いて進級したいところだ。しかしこの文字、見れば見るほどタケそのものだ。はらいが葉っぱ、横線が節、縦線が稈。風に葉っぱがさらさら揺れていそうですらある。文字をじっくり観察できるのも習字のいいところだと思う。

夏休みの期間なので、普段ならば私ひとりだけの夕方の教室も数席埋まっている。その中に小学生くらいの子がいる。先週くらいに新しい課題を前にして、3文字だあ、と小声で驚いていたのが可愛らしかった。