日記:コンテスト

文芸の公募コンテストに応募してみたいなと思って、今、応募するための文章を書いている。テーマが決まっていてどういうことを書きたいかはあるけれども、しっかりした構成はないのでどこに着地するか自分でもわからない。

上限が2000字と決まっているところ、800字くらい書き連ねた。今書いている文章にちょっと〆っぽい言葉を付ければ、ここで終わることもできそうな感じだ。でも、もう1段落くらい書くことがありそう。それが何かがいまいちピンとこないので、今は続きを書くときにキーワードになりそうなことを付箋に書き出して、眺めている。キーワード同士を繋げるのは、力づくで一気にどうにかしようとするよりも、ちょっと間を置いて後で見返した方が上手くいく気がする。思考の整理学にもそういう感じのことが書いてあった。だからもうちょっと寝かせる。締め切りは次の次の日曜日だから、今週末には続きを書けたらいいと思う。

しかしこんな風に指定されたテーマに合わせて文を書くのは、学校の宿題みたいで懐かしい。おもしろいので、今回ちゃんと締め切りまでに書いて応募することができたら、また何か他の公募を探して応募してみたいかも。

日記:不穏な鼻先

最近、どうも鼻の調子が良くない。寒いところから急に温かいところに移動したらそうなるよね、という感じの鼻水が、気が付くと鼻を湿らせている。それに目がなんとなくしぱしぱする。ついでにちょっとばかり喉が狭いような。痛くはないけれど、空気の通る量が気持ち減っているような、そんな感じがする。

これは俗にいう花粉症なのか? いや、ハウスダストかも。もしかして黄砂? はたまたPM2.5? どれが原因でも嫌なことに変わりないけれど、ぼんやりとした傾向として、室内にいるときや雨の日は先述の症状が気になりづらい。だからハウスダストではないかも、と思う。ちなみに今日は晴れて遠くの景色が白くかすんでいた。これで原因が特定できないのはすごい。花粉か、砂か、PMか。一部か全部が混ざってハイブリッドという線もある。

このまま症状が悪化するようなら病院だろうか。あまり乗り気になれない話題だ。実はめちゃくちゃ弱い風邪でした、なんて顛末で、3日もしたら全部の症状が治ればいいのに。いや、今のところはそう信じておこう。私は今めちゃくちゃ弱い風邪をひいている。きっとそうだ。

日記:3年日記 2月29日編

一昨年からつけている3年日記を開く。ちゃんと2月29日のページがある。1日につき1ページ割り当てられていて、そのページに3年分の日記が書けるようになっているのだけれど、当然ながら去年の欄は空白だ。そして来年のカレンダーに2月29日はないので、来年の欄も空白になると決まっている。そう考えると、今日、2月29日のページに日記を書き込めるのは貴重だ。3年日記なので、2月29日のページに何も書かない3年間だって発生しうることを思うと尚のこと。

しかし、去年と来年の2月29日の欄が空いたままなのは、もったいないように感じる。ならば過ぎてしまった去年の2月29日はともかく、来年の2月29日については、さも2月29日を過ごしたかのように日記をつけてしまおう。今日の欄にそう書いておけば、来年の私はきっと気が付くし、意気揚々と空想の1日を記すはずだ。今からではどうしようもない去年の欄には、イラストをひとつふたつ描くことにする。

日記:厳重に

この間買ったサワーポメロを剥いてみると、これでもかというくらいにもふもふの白いわたを纏っていた。ふたつ重ねたらもはや雪だるま。元の大きさを思うと3回りくらい小さくなった白いもふもふの玉を、一房ずつにばらして、えっさほいさとじょうのうを取り除けば、ぷちぷちとおいしそうな見た目になった。これはタッパーに分けて明日と明後日の朝に食べることにする。

美味しいものは、その美味しさゆえか守りが堅い。ソラマメとかクルミとか栗とか。今回のサワーポメロもそう。美味しいものが簡単に食べられたら歯止めがかからないだろうし、これくらい面倒でちょうどいいのかもしれない。

日記:黄色い食べ物大集合

全く無意識だけれど、今日、私は黄色い食べ物を何種類か買った。はるか、黄色いサツマイモ、サワーポメロ。彼らを一か所に集めると、そこだけ日が射したように明るい。

はるかは、今くらいの時期に出回る柑橘類の中で一番好きだ。一見レモンのような姿をしているけれど、見た目によらず甘くておいしい。香りもよく、せっせと皮を剥いていると辺りがフレッシュないい香りになる。4つあるけれど、どれも握りこぶし1個くらいのサイズ感なので、1日1玉ペースで食べても何の事はないでしょう。

黄色いサツマイモ、皮の色がジャガイモみたいなので、はじめ売り場で見たときは陳列する場所を間違えたのかな? と思った。しかしよく見ると、形はちゃんとサツマイモらしい紡錘形をしていたのだった。意図的に作ったものなのか偶然にそうなったのかわからないけれど、仮に偶然だったとしたら、このサツマイモを一番はじめに掘り出した人はびっくりしたことだろう。名前は何だろうと思ったものの、残念ながらラベルに「サツマイモ」としか書かれていないために、品種を特定できずにいる。ネットで調べた情報と照らし合わせると、このサツマイモはマロンゴールドという品種の特徴を持っているように思う。これはレンジで加熱して食べよう。

サワーポメロは、突如スーパーに現れた期待の新星だ。ちょうど最近、「きょうのはてなブログ」のコーナーで紹介されていたポメロの記事を読んだところだったので、名前にピンときた。サイズ感は、今日買ってきたはるかと比べたら随分大きい。握りこぶし2,3個分といったところ。見た目や香りからは、文旦とかパール柑の系譜を感じる。名前に「サワー」と冠しているので、甘酸っぱく爽やかな味わいなのだろうか。食べるのが楽しみ。気に入ったら、スーパーに並んでいる間に何度か食べよう。食べ物の旬を逃すのは勿体ない。

日記:家か人か

小説を書く人は作家というけれど、詩を書く人は詩人という。家とつくか人とつくかで、何だか雰囲気が違うように思える。家とつくとどっしり構えていそうで、人とつくと孤高だ。しかしどちらにも力強さを感じる。

作家、画家、音楽家、陶芸家、研究家、書道家、格闘家、発明家、酪農家。家とつく方は意外と多い。これに対して、人とつく方は少ないのではないか。思いついたのは、詩人、歌人俳人

少し調べてみたら、家とつく場合は職業を指し示すそうだ。確かに、「ご職業は? 」「作家です」というやりとりに不自然はない。そして、人ではないけれど、者とつく場合は、職業ではなく人物を指し示す言葉になるという。具体的な例を挙げると、作者や研究者、生産者だ。「この小説の作者は私です」というようになる。

こうなると、人とつく場合はどうだろう。なんとなく、人と家よりも人と者の方が漢字の持つ意味は近い気がするけれど、「この詩の作者は私です」というだろうから、今回の例に当てはめるとどこか違う。そうなると、単に家だと語呂が悪いから人とつけているのだろうか。案外そうかもしれない。言葉はおもしろい。

嬉野旅行記その2:参拝、湯どうふ、蔵開き、そして温泉

一昨日、嬉野の温泉街にある井手酒造さんの蔵開きに行ってきた。嬉野訪問は昨年11月に続いて2回目になる。実を言うと、私は嬉野をかなり気に入っている。今回の訪問の目的は蔵開きがメインだけれど、豊玉姫神社への参拝と温泉湯どうふ*1を食べること、温泉に入ることも外せない。

神社には、相変わらず白いナマズが鎮座していた。玉のようにきれいな肌になりたいです、とお願いする。御朱印もいただいた。御朱印帳を持ち合わせていなかったのだけれど、こちらの御朱印はあらかじめ押印された紙を頂くスタイルだったので問題なかった。しかし御朱印帳、そろそろ買ってはどうだろうか。

境内に梅が咲いていて、もはや春だった。綺麗な梅を見せてもらってありがたい、ともう一度白いナマズを拝む。

豊玉姫神社 | 観光地 | 【公式】佐賀県観光サイト あそぼーさが (asobo-saga.jp)

温泉湯どうふは、有名だと聞いた「宗庵よこ長」へ。時刻は正午前、すでにお店の外に人だかりができている。順番待ちリストに名前を連ねて待つこと1時間、店内に通されるもなお忍耐が必要で、注文してから40分くらいしたのちに待ちに待った湯どうふ定食と対面した*2。豆腐にはそれ自体に塩気のような、出汁のような味が付いている。そして温泉湯どうふの特徴で、豆腐が柔らかくほろほろと崩れる。箸で食べるには向かない。れんげで掬っていただく。冬の温泉湯どうふは身体に染みわたった。

嬉野温泉湯どうふ発祥の店 | 宗庵よこ長 - 人気の温泉湯豆腐をどうぞ (yococho.com)

昼食を終えたらいよいよ井手酒造の蔵開きへ向かう。今回は比較的迷わず目的地へ到着。新酒を楽しむのはもちろんだけれど、以前こちらを訪ねたときに道案内と雑談してくださった方にお礼を伝えたいので、またお目にかかれたらいいなと少し期待する。

酒蔵の入り口でしぼりたて原酒の試飲を1杯いただく。美味…! 日本酒にはそこまで詳しくないのだけれど、後味がいいと思った。奥に進むと湯豆腐や軽食、雑貨のお店がいくつか並び、そのまた奥には日本酒の試飲コーナー、そのまた更に奥にはお座敷がある。お座敷では甘酒の振る舞いがあるそうだ。酒蔵開きに行くこと自体が初めてなので、奥に進むほど見たことのない光景が広がっていて楽しい。つい、きょろきょろと辺りを見回してしまう。大きなタンク、もしかしてこれ一杯に日本酒が…?などと思いつつ、試飲コーナーで純米大吟醸「ほろほろに」をいただいた。飲みやすいのでうっかりお代わりしそうになった。あまりがぶがぶ飲むのも恥ずかしい気がしてお代わりせぬままだったけれど、すればよかったと思っている。奥の座敷での甘酒も美味しかった。じんわりと身体が温まるのを感じる。甘酒を飲みながら窓の外を見遣る。川が厳かに流れ、その水面の上を白鷺が突っ切っていった。

酒蔵を後にする折、お酒を自分用のお土産にしようと思って、しぼりたて原酒の300mlを1本買い求めた。こちらを1本ください、と話しかけた相手を見て、もしかすると先日道案内してくださった方ではなかろうかと思った。すると、相手の方も私の姿にどこか思い当たる節があったと見えて、この間の方ですよね? とお声がけいただき、はたして再会してお礼を伝えることができた。とても嬉しく、ありがたいことだった。今度は大吟醸を買いに行きたい。

佐賀県嬉野市のお土産で人気の地酒を扱う井手酒造|通販あり (toranoko.co.jp)

帰り際に温泉に寄る。今回はホテル桜嬉野、なんと温泉が10階に位置する。露天風呂に入ると空が近い。景色も遠くまで広がっている。温泉はぬめりがあるというのか、肌を包むような質感をしていて、相変わらずいい湯だった。温泉に来るとつい欲張って長湯したくなってしまうけれど、今回はお酒を飲んだ後なのでほどほどにする。それでも全身ぽかぽか、肌もどことなくすべすべになっているのだから、流石は日本三大美肌の湯だ。ちなみにこちらでは受け付け時にタオルを1枚貰い、使用後はタオル持ち帰りOKだった。温泉宿のロゴ入りタオルって嬉しい。家で使うと、いつものお風呂さえも何やら効能のひとつでもありそうな気がしてしまう。

【公式】ホテル桜 嬉野 (h-sakura.com)

嬉野、次はいつ行こうかと考えているのだけれど、新緑のきれいな季節とかどうでしょうか。

*1:嬉野では、温泉湯豆腐に関しては豆腐をひらがなで書くと小耳に挟んだので、そう書くことにする。

*2:一応ことわりを入れておくと、「三連休中日の日曜日の正午前」という飲食店が当然混む条件だったために、今回はこのような待ち時間になったのではないかと思う。お店自体は10時半から開いているそうなので、開店直後を狙うか、土日や祝日ではない平日であればこれほど並ばずに済むのではないかと思う。