日記:餅はパンの仲間ではない

お餅は英語でrice cakeという。誰が考えたのだろうか。おやつのお餅・砂糖醤油味を食べながら、私はこの英訳をハイセンスだと思った。

海の向こうのケーキといえば、小麦粉や卵など様々な使っていて仕上げにクリームや果物などをトッピングしているし、基本的に味は甘味一択であるものが多いと思う。かたやお餅、材料は蒸したもち米といたってシンプルで、味付けは甘いものもあればしょっぱいものもある。この辺りを思うと、ケーキとお餅は対局に近いところにあるような気がする。

私の予想では、焼くと膨らむところを捉えてお餅の英訳にcakeを使ったのではないかと思うのだけれど、どうだろうか。それならbreadでもいいんじゃないの、と思ったけれど、rice breadは米粉パンを指すという。感覚的に、お餅を表す言葉はbreadではない、という判断は何となくわかる。でも、私はその「わかる」のをどういうところから感じ取っているのか? という点は説明が難しい。材料の多寡、製法の違い、食する機会の違い、いわゆる「パン」のイメージとお餅のイメージの違い…このあたりだろうか。

色々思いを巡らせていたら、今度はパンを食べたくなってきた。明日の朝ごはんはサンドイッチにしよう。