日記:1級さん

習字を続けてきて、ついに1級になった。今年の密やかな目標だったので、達成することができて嬉しい。半紙に5文字書くようになって1年くらいになる。確か、5文字のお題になってから初めて提出した作品では昇級できなかった。それを思うと結構な進歩だ。繁忙期で教室に通えなかったのも乗り越えて、今年の後半はとんとんと順調に昇級できたのだから。

先生の教え方が的確なのだと思う。書き上げた半紙を見て、私がどこで苦戦しているのか一発で見抜いてアドバイスをくださる。手本を書く手と筆の動かし方を見て真似る。先生のようにさらさらっとはまだいかないが、初期に比べればさら、くらいにはなっただろうか。そして私の先生は、私が書いた字をよく褒めてくださる。いいですね、上手ですね、という具合に。大人になって直球で褒められることはそう多くないので、嬉しい。自分ではなかなか上達具合に気が付かないものだけれど、いくつか前の月例課題の練習書きと比べたら、今書いているものの方がよく書けていると思えた。線と文字のバランスがいい感じだ。同じ時間に習っている小学生にも「じょうずだねー」と褒められた。彼女はかなりの実力者、お墨付きを貰えてありがたいことだ。

去年からつけている3年日記を読み返していたら、ちょうど1年前の私が教室で習ったポイントを書き留めていた。二重丸に続けて「余白の作り方が手本と同じか観察するといい。」とある。なるほど、確かに。次回改めて見てみよう。