日記:春の花、春の草

最近目にする草花について。

道や庭に植込まれたツツジがとても綺麗に咲いている。この季節だけの華やかさで私の目を引く。ツツジの花は、白いのがいい。フリルのような可愛らしさと、近づいて見たときのどことなく高貴な感じが、他の色とは一味違う。白さゆえにしおれ始めるとそれが目立ってしまうから、よく咲いていて晴れている少しの合間に十分楽しみたい。

コンクリートの隙間からぎざぎざした葉っぱが出てきた。タンポポだ。しばらく観察していた。徐々に葉が増え茎が伸び、とうとう今週花をひとつ咲かせた。花の感じがおとなしいタイプだけれど、黄色がくすんだコンクリートによく映える。昨日見たときは朝なのに花が閉じていたから、もう少ししたらふっくらと綿毛をつけそうだ。

最近覚えた草の名前は、マツバウンラン。ひょろりとしていて、先のほうに紫色の小さな花をつける。か弱そうに見えるけれど、案外あちこちで見かける。この草は集団で生えていることが多い。風が吹くと一緒になって揺れていて、のどかな雰囲気でいい。