日記:編み物ビギナー

編み物の練習をしている。編み物と聞いて思い浮かぶ、両手に針を持つタイプだ。子どもの頃、転校生が席について何やら編んでいたのを見て気になったものの、当時の私は作り目すら作ることができず意気消沈したものだけれど、あんな風にすいすい編めたら楽しいだろうと憧れだけは持ち続けていた。

まずはかぎ針編みから始めてみた。帽子を編む、という目標を達成して少し自信がついたので、次なるステップとして棒針と初心者向けの教科書を買った。手先の器用な方には想像もつかないことだろうけれど、こちとら作り目とて気合を入れなければしくじる。この繁忙期に毎日夜な夜な30分針を動かしていたら、たどたどしいながらガーター編みならなんとか編めるようになった。目下メリヤス編みを練習中だ。でこぼこしているのが裏、毛糸の向き、針を差し込む方向はこちら、というように少しずつ覚えている。まずは基本の編み方をひととおり練習して、そのあとは腹巻を編んでみようと思っている。難易度がべらぼうに高いものではなく、超大作でもなく、目立つ場所に身に着けるものではないアイテム、と絞り込んでいったら腹巻に落ち着いた。何かを作るときはひとまず完成させることが重要というので、完成度はともかくまずは形にしていきたいと思う。