日記:赤べこ

我が家には赤べこがいる。野沢民芸さんのあかべこ1号。ふるさと納税をしたら、遠路はるばる福島の西会津町からやって来た。オンラインショップの情報によれば1号の大きさは小さい方である様子。つぶらな目とつやつやとしたボディが素敵で、ふむふむと頷いている様子は癒しだ。目の前に豆本でも置いてみたい。読書家の赤べこ、良い。確か、ヘッドホンをつけた赤べこを作っていたのも野沢民芸さんだったと思う。今では販売していないようだけれど、普通にしていたら出会わない組み合わせであろうヘッドホン×赤べこは大発明だと思っている。

商品詳細ページ - 赤べこ | 野沢民芸オンラインショップ (nozawa-mingei.com)

民芸品は味わい深い。地域の特徴、文化や史実に根付いたものが多く、調べてみるとおもしろい。赤べこは、遠い時代に人を助けてくれた赤い牛をモチーフにしているという。平安時代の疫病流行時とか江戸時代の寺院の再建時など、赤い牛のエピソードはいくつかあるらしい。それに、民芸品は手製で個体差があってどれでも唯一無二なところがいいなと思っている。他と違うところをチャームポイントとして愛せる。

元々オンリーワンであるところ、それに加えて愛着があるものだから、我が家の赤べこはこの地上で最も私に好まれている赤べこの座にある。そのことを知ってか知らずか、赤べこは今日も机の上でふむふむと頷いている。