春、スカート、散歩日和

スカートを履きたい。今週のお題は「あったかくなったら」と見て、まず初めにそう思った。

冬場のスカートは、寒い。タイツを履いていようと寒い。中高校生の頃なんて、よくも毎日履いていたものだと思う。丈によるけれど、あの服装は基本的に膝から下の防御力が著しく低い。ワンピースもそう。こんな冬に脛のあたりを冷たい風に晒していたら、あっという間に冷蔵庫の中の大根みたいになるし、冷え性の元だ。おしゃれは我慢と言うけれど、私はそこまでストイックになれずにいる。

桜の花が咲くか咲かないかくらいに暖かくなってほしい。その頃には、気温に臆さずスカートを手に取ることができる。できれば春らしい色のスカートがいい。チューリップをひっくり返したような、そんな1枚が欲しい。昔買った緑色のサーキュラースカートを復活させるのもいいかもしれない。緑色は何色と合わせてもいい。それこそ草花になったつもりで黄色やピンクや紫のトップスと合わせたら、なんとも春めいて見えそう。

そんな装いで晴れた日に散歩でもしたらなんとも素敵だし、これを書いている今、ぜひそうしたいと思っている。できれば草木の生えている道がいい。明るい緑の新しい葉っぱたち、その一面に点々と咲く花、枝先の芽の膨らみ具合あたりを見ていたら、目的地がなくともしばらく歩くことはたやすい。緑多めの公園でのんびり歩くのも、理想的な春の休日だ。サンドイッチやお菓子を持っていくと、もっと楽しい。遠足は大人になっても心躍る。

今日は北風が強い。早く春風にスカートを翻したいものだと思う。