日記:詩集を探して書庫を行く

図書館でハイネの詩集を探したけれど、探し方が悪くて見つけられなかった。図書館の本の並べ方には意味があるらしいけれど、私にはまだまだ暗号のように思える。

私は本を探すことに慣れていない。大概、開架に並んでいる小説で気になったものを読む。タイトルが気になるとか、装丁がすてきとか、試しに開いたページの一文が好きとか、そういうところで読む本を選ぶ。作家を覚えたら、その人の作品をぼちぼちまとめて読むこともある。この場合でも、大体は小説の棚に名前順で並べられていて、一冊見つければその周辺に固まっているから、大袈裟に探すというほどでもない。

しかし私の気になる詩集、どこにあるだろう? すみに追いやられていたら少し寂しい。