日記:眉描く人

眉がわからない。毎日同じつもりで、でもきっと違う形の眉で出掛けている。全体的にこれでいいのか怪しい。位置は今までずっとここに生えているから間違いないだろうけど、気になっては引っこ抜くを繰り返した眉は、オリジナルの形から考えると随分やせ細った。昔はもっとふかふかと生えていた。今や眉尻近辺なんて、厳選された十数本で形を保っている。

アイブロウメイクは、もうお手上げだ。何もわからない。なんとなく自前の眉に沿ってペンシルで描き、げじげじしたブラシでぼかし、眉マスカラをちょいちょいして終わっている。だって学校で習わなかったし。高校あたりで教わっていれば、たぶんちゃんとできたと思う。

眉が綺麗に仕上がった日は、嬉しい。自分の可愛らしさがいつもの2割増しになる。最近見つけたコツは、眉尻をちょっと長めにすること。短いよりも優しい雰囲気になる気がする。眉が顔の印象を決めるというのは、本当だと思う。最近はずっとマスクをしているからなおさら。眉を制してもっと可愛くなりたい。