日記:往って帰って170円也

とある事情で、往復はがきというものを初めて購入した。いまいちイメージを掴めていなかったのだけれど、はがき2枚分の面積があるというだけでもおもしろいのに、差し出すときは折りたたんでパンフレットみたいにするという。これは普通にポストに投函して大丈夫なのだろうか? 思いがけないところで広がってしまって他の手紙の邪魔をしないだろうか、と心配になるけれど、昔から使われている仕組みのようなのでそのあたりは多分大丈夫なのだろう。

往復はがきは、投函者が「この手紙への返信がある」とほとんど確信していることが視覚的に明らかなところがユニークだと思う。同じように返信がきっとくると思っていても、これが封筒に入った手紙だったならば、封筒の中に返信用封筒入れればいい。そうなると、外から見ただけでは投函者の返信への期待度はわからない。そんな奥ゆかしさは無用とばかりに、律儀に「返信」とまで書かれている往復はがきの強気ぶりには、すがすがしささえ感じる。むしろ、こんな風に手紙が届いたら返事を出さずにはいられなくなりそうだ。

往復はがきの復の方が私のところに戻ってくるときには、往の方は切り取られてしまっているらしい。なんだか残念と思ったけれど、往の方は私が相手に差し出すのだから、むしろ返ってきたらまずいのだった。ちなみに返信の内容によって、私の再来月の予定が変わる。しばらくの間はポストをまめにチェックする日々になりそうだ。